「漢方とダイエット」


 秋は食欲の季節。
ついつい食べ過ぎてしまうものです。
何回もダイエットしても、ちっちも上手く行かない人は、何が悪いのでしょうか。
漢方薬は、ダイエットに何か役立つのでしょうか。

 漢方薬は、身体のひずみを調整する働きがあります。
太った人は、やはりどこかにひずみがあるものです。
ですから、漢方薬を使うと楽にダイエットできる事があります。
例えば、異常な食欲は、漢方では胃熱といって胃に熱があるからと考えます。
このような場合は、胃熱をとる漢方薬を使用します。

 食べたものは、脾の運化(うんか)の働きによって身体のすみずみまで運ばれます。
この脾の運化の働きが悪くなると、食べたものが代謝されずに痰飲(簡単に言えば水や脂肪)というものに変わります。
脾の運化が悪い人は、これを調節する事によって代謝を促進します。

 また、ストレスが多い人は、漢方では、肝鬱気滞(かんうつきたい)と言って、ムラ食いの原因になります。
この場合は、疏肝利気(そかんりき)という方法で、気の流れを改善していくとストレスに強くなり、ムラ食いがおさまります。

 血液の流れが悪くなった淤血(おけつ)という状態も肥満の原因になります。
この場合は、血を綺麗にして流れをよくする漢方薬を使用します。

 ホルモンの分泌が悪い場合は、漢方では腎虚(じんきょ)といいます。
腎虚を改善する事によって自然に痩せる事が多いのです。

 このように漢方薬は、身体の内部のひずみを治す事によって、肥満を改善する事ができます。
身体のひずみは、一人一人みな違っています。
ですから、よく相談して漢方薬を選んでいく必要があります。
ただし、漢方も万能薬ではありません。
正しい食事、適度な運動、規則正しい生活が必要な事はいうまでもありません。
それも出来ないで、ただ薬だけに頼るダイエットは、間違いや事故のもとですから、気を付けましょう。

漢方散歩